ミニマリストの介護生活

親が認知症になったら?頑張らないミニマル介護

こんにちは。アラカン主婦の霜月です。

さて、今回は、誰でもいつかは直面する親の介護のお話です。

介護とひとくちに言っても色々ありますが、
認知症の親御さんを介護している方はいらっしゃいますか?

自分の親が認知症になるなんて、想像もつきません
実家の近くに兄弟がいるので、介護は任せています
現在親の介護中。疲労とイライラで爆発しそうです

実は私も、認知症の母親の介護でクタクタに疲れてしまった超本人です。主治医の先生のアドバイスを受けながら、遠距離介護を続けています。

今回もまた私の経験から感じた「親の介護との向き合い方」を書いてみたいと思います。

ある日突然やってきた介護という現実

私の母は、13年前に父が病気で亡くなって以来、都内の実家で一人暮らしをしています。

現在84歳。大きな持病もなく年の割には元気に見えますが、昨年の夏、アルツハイマー型認知症と診断され、その後要介護2と認定されました。

実は、2~3年前から物忘れが多くなったり、同じものを10個も20個も買いだめするようになって、少し気になってはいたのです。でも、年だから仕方ないと諦めていました。

何度か近くの大学病院にある「物忘れ外来」に行ってみてはどうかと勧めてみたのですが、激しく拒否されました。

昨年のお正月のことです。私の家に泊まりに来ていた母は、転んで右肩を脱臼し、2か月ほど私の家で過ごしました。

肩を固定していて動けないため、母の身の回りのことは、すべて私がやりました。そんな生活が続くうち、母は、ぼんやりすることが多くなってきたのです。

肩の脱臼が無事治り、母はまた実家で一人暮らしをするようになったのですが、以前にも増して物忘れが激しくなりました。おまけに、駅で迷子になったり、ひどく怒りっぽくなり、被害妄想のような症状も出てきました。

心配になった私は、母が通っている内科クリニックの先生に相談したところ、認知症専門の病院を紹介してくれることになりました。

私の勧めには一切応じなかった母も、信頼しているお医者様の「念のためだから」という言葉には素直に応じて、検査を受けることになりました。

検査の内容は、MRIによる脳の検査と長谷川式スケールという対面式の検査です。

一週間後、母はアルツハイマー型認知症の中等度に入ったところとの診断を受けました。「このまま何もしなければ、2年くらいで寝たきりになってしまうかもしれません。なるべく早く要介護認定の申請をしてください」お医者様からきっぱりと言われました。

もしかしたらとは思っていましたが、ここまで酷いと思っていなかったので、驚きました。

実は、夫の母も要介護認定を受けています。義母は96歳で私の母よりもひと回り近く年上ですが、認知症ではないので要介護1です。

義母も、昨年体調を崩し入院した後、老健(※)に移り、その後、一人暮らしは無理という判断で、私の住む市にある介護付き有料老人ホームに入居しました。

リハビリを重ねてようやく歩行器で歩けるようになった義母が要介護1なのに、毎朝元気にラジオ体操に行っている母が要介護2ということに、私は大きなショックを受けました。

周りに認知症の親の介護をしている友人はいますが、ついに自分にもその日が来てしまったのです。

※介護老人保険施設のこと。長期入院をしていた人が、退院して家庭に戻るまでの間利用することが多い。在宅復帰を目標とし、入居期間は原則として3~6ヶ月の期間限定。公的な施設。

ヒント
  1. おかしいなと思ったら、まずは親のかかりつけ医か、地域包括支援センターに相談しましょう。
  2. 認定を受けるためには主治医の意見書が必要なので、主治医には要介護認定の申請をしていることを伝えましょう。

こちらもご参考までに。

要介護認定申請に必要なもの(65歳以上の場合)
  • 介護保険被保険者証
  • 本人確認書類(健康保険被保険者証、運転免許証など)
  • マイナンバーカードまたは通知カード

介護を担うのは私ひとり?

霜月には妹がふたりいます。

すぐ下の妹は神奈川県在住で、私よりも実家に近いのですが、病気のために母のことは頼める状況ではありませんでした。もう一人の妹は九州在住で、これも距離が遠すぎて無理。

父が亡くなってから10年以上、実家関係のことは長女である私が担ってきました。

母が認知症と診断される前から、月に1~2度は泊まりに行き、母の頼みごとを片づけたり、父のお墓参りに行ったりしていました。

妹たちに母のことを話すと、九州の妹も飛んできてくれました。神奈川在住の妹からは、病気のため自分が動くことは無理と言われ、九州の妹は子どもの手が離れていない上、旦那様のお父様の看病がありました。

私にも義母がいるものの、夫と義妹が協力し合って介護にあたってくれているので、母を介護することは可能です。話し合った末、やはり私が母を看るのが一番現実的という結論に達しました。

とりあえず、母が一人で暮らせるうちは、一人暮らしをサポートする。症状が進んで一人暮らしができなくなった時には、実家を処分し、そのお金で私の自宅近くの介護施設に入ってもらうことにすると決めました。

ヒント
  • 兄弟姉妹がいる場合は、一人で決めずに相談したほうが、後々トラブルになりません。
  • 介護の費用についても、誰が出すのか、どのくらいかかるのか、話し合っておくといいと思います。

はじめての介護

地域包括支援センターに要介護認定の申請をすると、自治体の職員が自宅を訪問し、本人や家族から聞き取り調査を行います。調査後だいたい1か月後に「認定結果通知書」で結果が通知されます。

母は、調査員の方の「お年はおいくつですか?」という質問に「71歳です」(本当は84歳)ときっぱり答え、最初からやらかしてくれました。

その後も、かなりトンチンカンな受け答えをして赤面ものでしたが、そのおかげで要介護2と認定されたのかもしれません。

要介護認定を受けると、今度はケアマネージャーを決めて、ケアプランを作ってもらわなければなりません。またまた地域包括支援センターに出向き、実家近くにある居宅介護事業所を紹介してもらいました。

担当の方はとても親切で、一覧表からいくつかの事業所をピックアップした上で、こちらの希望を聞き、電話をして空きがあるかまで調べてくれました。今はネットで調べることもできますが、やはり窓口で相談してよかったです。

無事、事業所とも契約し、担当のケアマネさん(女性)も決まりました。

主治医の先生からは、ヘルパーの派遣を勧められていたのですが、母は「他人が家に入るのは絶対にイヤ」と断固拒否。とりあえずは、週1回のデイサービスから始めることになりました。

しぶしぶデイサービスに行き始めた母ですが、思いのほか楽しかったようで、電話で色々と報告してきます。2か月目には、週2回に増やすことになりました。

私の仕事は毎日の母への生存確認の電話、通院の付き添い、そして週1回母の様子を見にいくこと。日帰りではちょっとキツいし、母は事務処理がまったくできなくなっていたので、当時は1~2泊で行くことが多かったです。

ヒント

地域包括支援センターには介護のプロがいます。ケアマネが決まっていなくても、心配なことや分からないことの相談に乗ってくれます。

それって「共依存」?

治療を始める前、作話(嘘や作り話)や被害妄想がひどく、怒りっぽかった母も、投薬やデイサービスのおかげか、だいぶ落ち着いてきました。

私も、母が認知症と診断されたことで、母のおかしな言動に対して「病気だから仕方ない」とあきらめがつき、以前よりもだいぶ母に優しく接することができるようになりました。

母が元気で暮らせるよう、頑張ってサポートしよう。そう思い、実家の片づけを始めました。

私の実家は築50年の古い木造住宅です。増築やリフォームを重ねて、見た目はまあまあきれいですが、部屋の中は「ザ・昭和」という感じで、大量のモノが溢れていました。

モノを捨てられない母から拒否されながらも、危険のないように少しずつ片づけて行きました。タンスを3棹、大きな書棚を1つ処分し部屋が広くなると、母もとても喜んでくれました。

気づけば、ほぼ毎週実家に行き、長い時には4泊して片づけに励みました。母が何でも私に頼るので、こま鼠のように働きました。

母に感謝されると嬉しかったし、もっと母のために何かできないかと探すようになりました。

そして自宅に戻ると、頭痛で寝込んだり体調を崩して熱を出すこともありました。自分では忙しいから疲れているのだと思い、あまり深く考えませんでした。

母の診察の時にその話をすると、主治医の先生は表情を曇らせておっしゃいました。「それは共依存ですよ。あなたは介護依存に陥っています。このままでは介護うつになってしまう可能性もあります」

自分では、母のためと思って頑張ってきたのに、頭を殴られたようなショックを受けました。

初診の時の問診票に家族の病歴を書く欄があり、「心療内科の病気」という項目もあったので、私はパニック障害の病歴を書きました。主治医の先生は、それを見て再発を心配されたのかもしれません。

父が亡くなってからの母は、困ったことや分からないことがあると、何でも長女である私に相談してきました。私は家を出た人間でありながら、まるで実家の跡継ぎのようでした。
私も、何でも自分でやってしまい、妹たちに頼ることをしませんでした。

認知症の母のために頑張っているつもりが、もしかしたら単なる独りよがりの自己満足だったのかもしれないと思いました。

「私はこんなに頑張っている」「頑張っている私を認めて欲しい、認めるべきだ」心の奥底で、そんなふうに思っていたのかもしれません。

前にモノを手放した時の記事を書きましたが、私は母の介護によって承認欲求を満たそうとしていたのかなと思います。

ヒント
  • 疲れているのに自分では気づいていないこともあります。
    周りの声を無視せず、聞く耳を持ちましょう。
  • 「他人に頼りたくない」という心理は危険です。
    周囲から褒められることによって承認欲求が満たされ、その満足感が自分のアイデンティティーになってしまうこともあります。
承認欲求の塊だった主婦が、執着を手放した話こんにちは。アラカン主婦の霜月です。 さて、少ない暮らしを目指し始めて、これまでたくさんのモノを手放してきました。その中で、割と簡...

頑張らない介護

主治医のすすめで、私はカルテを作ってもらい、カウンセリングを受けることになりました。医師からの指示ということで、保険が適用されたのは助かりました。

カウンセラーの先生からは、「あなたはとても疲れているのに、自分では気づいていないようです」と言われ、もっと人に頼って、母との距離を保った方がいいとアドバイスされました。

カウンセラーとの面談で、色々と話を聞いてもらううちに、頑なだった心が少しずつ解れて行くような気がしました。

昔、パニック障害で通院していた時の主治医の先生が、パニック障害になりやすい性格として「生真面目でこだわりが強い人」とおっしゃっていました。

生真面目かどうかは分かりませんが、たしかに自分はこだわりが強いと自覚しています。人に頼るのが苦手で、何でも自分の中だけで解決しようとする傾向があります。

パニック障害になった時も、主な原因は、病気の父の看病疲れと母のことでした。

母は根は悪い人ではないのですが、当時の私は母とケンカばかりしていました。私だけでなく、妹ふたりも母とうまく行っていませんでした。母も長年の父の看病で、ストレスが溜まっていたのでしょうね。

思い返せば、当時の母は、父の看病の傍ら、買い物依存のごとく洋服やバッグを買いまくっていました。ただの浪費だと思っていましたが、母こそカウンセリングを受ければよかったのかもしれません。

私は、実家に行く頻度を毎週から隔週に減らし、そのかわり母のデイサービスの利用を週3回に増やしてもらいました。

困ったことは、ケアマネさんに相談するようにしました。妹たちにも、時々は母に電話をかけてもらうよう頼みました。

母は相変わらず私に頼り切りで、テレビやお風呂が壊れた(=リモコンやタッチパネルの操作がわからなくなった)とか、モノがなくなった(=どこかにしまいこんだだけ)などと電話を掛けてきます。

以前だったら、その度にイライラしていたのですが、最近は話を聞いて受け流すようにしています。

私は自分の中の「理想の介護」にこだわるあまり、つい無理をしてしまう傾向があります。でも、それで体調を崩してしまっては元も子もありません。

まだまだ先は長いですし、また突っ走ってしまうこともあるかもしれませんが、「理想の介護より」も「続けられる介護」を目指し、「頼れるものは何でも頼る」「介護は頑張らない」ということを心に留めて、母と向き合おうと思っています。

せっかくミニマルライフを目指しているのですから、介護も自分軸、ミニマルでいいのだと自分に言い聞かせています。

私は遠距離介護なので、往復の交通費はかかるものの、母と物理的に離れる時間が取れるので、在宅で介護されている方よりはるかに楽だと思います。

もし遠方にお住まいで、兄弟姉妹に介護を頼らざるを得ない方がいらしたら、話だけでも聞いてあげると介護を担っている方も心が軽くなると思います。ときどき電話をしてみてはいかがでしょうか。

今は元気な親でも、いつか必ず衰える時がきます。介護は他人事ではありません。そして、いずれは自分も介護される側になるのです。

私の経験が、これから介護が待っている方、今まさに介護に携わっている方の参考になれば幸いです。

家族が認知症と診断されたら読む本

私が読んだおすすめ本です。この2冊に助けられています。

認知症の人の中で何が起こっているのか、どのような症状が出るのか、理解不能な行動を取る理由を、とても分かりやすく説明してくれています。家族が認知症と診断されたら、まず読んでみてください。

認知症の患者だけではなく、介護する家族にも焦点を当てた本。認知症を理解することで、介護疲れや介護うつにならずにすみます。「ほどほどできればOK」「頼れる者はなんでも頼る」という言葉に、介護にしゃかりきになっていた私は、頑張らなくていいんだと心が救われました。

ヒント

介護には経済的、時間的、肉体的な負担がかかります。ベストな介護とは、本人も介護者も家族も全員が「割を食う」介護です。もし誰かの生活に何の変化もないのなら、そのぶん誰かが犠牲になっています。完全な満足を求めず「ほどほどに満足」が、続けられる介護のコツです。

長い記事をお読みいただき、ありがとうございました。

お役に立てたらうれしいです。アラカン主婦の霜月でした。

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