ミニマルな部屋づくり

承認欲求の塊だった主婦が、執着を手放した話

こんにちは。アラカン主婦の霜月です。

さて、少ない暮らしを目指し始めて、これまでたくさんのモノを手放してきました。その中で、割と簡単に捨てられたものもあれば、なかなか手放せなかったものもあります。

今まで、色々な方のブログやユーチューブを拝見していて感じたのは、捨てにくいものって、人それぞれなんだなということ。

人が簡単に手放せたものが、私にとっては手放しにくいものだったということですね。もちろん、その逆もありますが。

私が手放すのがなかなか難しかったモノは、ふたつあります。

それは、ドレッサーと製菓用品。今日は、その二つを手放すまでのお話です。

もう使わないのに、どうしても手放せないものがあります
捨てて後悔するのではと思うと、捨てられない

そんな方に、読んでいただきたいと思って書きました。

キラキラ主婦になりたい

憧れのドレッサー

我が家にあるドレッサーは、私が結婚する時に自分で買ったものです。

マルニの製品で、たしか定価が20万円くらいだったのを、勤めていた会社の社販でかなり安く買うことができました。

当時の女性誌のインテリアの特集にも掲載されていて、結婚する時は絶対これを買うと決めていました。

新居は、六畳と四畳半の2DKの社宅だったのですが、狭い四畳半にこの立派なドレッサーを置いていました。

古くて狭い和室にまったく似合ってはいなかったのですが、欲しかったものを手に入れて、当時はとても幸せでした。

ただ、このドレッサー、大きさの割に収納が少なく、あまり使い勝手がいいとは言えませんでした。そして、年と共に視力が衰えてくると、鏡の中の自分の顔がよく見えません。

結局、ドレッサーのテーブル部分に小さめの鏡を置いて、お化粧するようになりました。立派な鏡もまったく意味をなさなくなりました。

捨てられないジレンマ

それから数年後、私はミニマルな生活を目指し始めて、多くのモノを処分しました。自分の部屋にあるものでは、整理ダンス、大きな書棚などを手放しました。

でも、たくさんの本や洋服を処分できたのに、ドレッサーは手放せませんでした。ほとんど使っていないのに、です。

  • 買った時に高かったから。
  • いいものだからもったいない。
  • もし、処分したら後悔しそう。

そんな気持ちでした。

でも、使ってもいないものを部屋に置いておくことに、モヤモヤを感じていました。

そして、今の自分にとってそのドレッサーが必要かどうか、考えてみました。終の棲家にまで連れて行きたいのだろうか、と。

悩むまでもなく答えはすぐに出ました。今の自分には必要ない、です。

そして、私はドレッサーを手放しました。

私が一番恐れていたのは、ドレッサーを処分して後悔することでしたが、まったく後悔しませんでした。

それどころか、なぜもっと早く手放さなかったのだろうかと思うほどです。

ずっとモヤモヤしていた問題が解決して、本当に清々しい気分になりました。

お菓子作りが得意なママになりたい

子供の頃の夢

私の夢のひとつは、結婚したら子どもにお菓子を作ってあげることでした。というのは、小学生の頃、友だちのお母さんがとてもお菓子作りが上手で、憧れていたからです。

お誕生会で出た手作りのデコレーションケーキを、今でもはっきりと覚えています。1970年代のはじめで、オーブンのある家などほとんどありませんでした。

手作りのお菓子を焼いてくれるお母さんがいる友人が、羨ましくてたまりませんでした。

お料理はそこそこの母でしたが、お菓子作りには興味がないようで、我が家がオーブンを買うことはありませんでした。

反対に、私はお菓子作りに興味があり、中学生になると、ゼリーやババロアなど、オーブンがなくても作れるお菓子を作るようになりました。

「プロみたい」と言われたい

そして結婚し、自分が主婦となると、さっそくオーブンレンジを買いました。

基本のパウンドケーキから始まり、マドレーヌやクッキーなどを焼きました。普通の焼き菓子で物足りなくなると、お菓子教室にも通い、本格的なお菓子も焼くようになりました。

当時は都内にある夫の会社の社宅に住んでいたので、近所の奥さま方を呼んで、アフタヌーン・ティーの真似事もしました。

当時の私のアイデンティティーは、間違いなく「都会のオシャレな部屋に住む、お菓子作りが得意な主婦」でした。2DKでしたけど。

作るのも、子どもに食べさせる家庭的なお菓子というより、お店で売っているようなお菓子です。

みんなに「え、これ本当に霜月さんが作ったの?」「お店で売っているお菓子みたい」と言われるのが、私にとって最高の褒め言葉でした。

今思うと、常に他人にどう見られるかということばかり考えていたように思います。

承認欲求の塊です。

誰からも認められない

その都会でのお洒落な生活も、田舎に引っ越すことで終わりました。

時はバブル期、私が住みたいような家を買うには、東京の地価は高すぎました。

数年前に夫の妹が近県のニュータウンに家を買っていて、我が家もその地に家を購入しました。手狭な社宅から、4LDKの広い戸建てに引っ越し(田舎だけど)、私は張り切りました。

でも、新しい土地で、私はうまく人間関係を築けませんでした。

夫が同じ会社で年も近いという環境と違い、職業も年齢も違う新興住宅地は、隣同士のお付き合いもほとんどないところでした。

社宅での密な人間関係に慣れていたので、正直、はじめはとても寂しかったです。

子どもが幼稚園に通うようになり、ようやく知り合いができましたが、親しい友人はなかなかできませんでした。

せっかくのお菓子作りの腕を披露することができなくて、私はだんだんお菓子作りをしなくなりました。その代り、子どもにせがまれて、マドレーヌやブラウニーなどのおやつを焼くようになりました。

使われない道具たち

子どもが成長し、大人になると、お菓子作りの機会はますます減りました。

たくさん揃えたお菓子の型や道具などは、ほとんど使われないまま、キッチンに収納されています。

キッチンのリフォームで、キッチン用品を半分ほどに減らした時も、製菓用品だけは手をつけませんでした。

たぶん、製菓用品を処分すること=自分のアイデンティティーを捨てることのように感じていたのだと思います。

製菓用品は、私にとっての過去の栄光なのだと気づいたのは、ミニマリストを目指し始めた数年前です。

思い切って、使っていないものを処分しました。

そのときはかなり辛い作業で心が痛みましたが、空になった収納場所を見た時に、心が晴ればれとしました。

私は何に対して、あんなに執着していたのでしょう。

今は、気が向いた時に手軽なお菓子を焼くだけです。本格的なケーキは、買って食べればいいと割り切っています。

たかが製菓用品がなぜ捨てられないのかと思われた方も多いと思いますが、人間の執着ってそんなものなのです。

執着を捨てた先に見えたもの

結局、私は、「オシャレな雑誌に登場するキラキラ主婦」、「お菓子作りが上手なママ」ということに、こだわっていただけでした。

本来の自分は、一人が好きだし、オタクだし、全然キラキラしていなくて地味な主婦なのに、なぜこんな風に思いこんでしまったのかなと、不思議に思います。

子供の頃の私は、親の転勤に伴っての転校のせいで、友だち作りに苦労してきました。

通った小学校は、なんと4つ。ほぼ2年おきの転校です。中学でも1回転校し、高校からは親元を離れて下宿生活をしました。

クラスの中でもう出来上がっている人間関係に溶け込むのは、なかなか大変です。そのため、いつもボーイッシュな明朗快活キャラを演じてきました。

お手本は愛読書だった「若草物語」の次女・ジョーです。それがうまく行くときもあれば、うまく行かないときもありました。

人に認めてもらいたいという気持ちが強いのも、そのせいかなと思うことがあります。

今の私は、かつての「都会のオシャレな部屋に住む、お菓子作りが得意なミセス(願望)」ではなく、「田舎でマイペースにミニマルに暮らすシニア」です。

どちらがいいというわけではないと思います。人の価値観はそれぞれ違いますから。

明らかなのは、かつての私は他人目線で生きていたけれど、今は自分目線で生きているということでしょうか。

そのぶん、今の方が気楽です。

モノと向き合いモノを手放すということは、自分自身と向き合うことなんだなと感じます。

そして、形はないけれども、自分にとって意味のないモノを手放すのが、難しいけれども大切なのだと思います。

偉そうに書いている私ですが、モノを減らしミニマルな生活を目指し始めて、ようやく自分軸で生きられるようになってきたのかもしれません。

人間である限り、承認欲求=人に認められたいという気持ちを、すべてなくすことはできないでしょう。

それでも、本当に自分がしたいこと、好きなことは何かにフォーカスしていけば、自分軸で生きられるようになります。

片づけは、その手段のひとつでもあるのかなと思います。

ずっと処分できなかったドレッサーと製菓用品を手放して、私が感じたことでした。

シニア主婦がミニマルライフに至るまでこんにちは。人生の秋を、自由に生きて行くためにコツコツと片づけてる霜月です。 ミニマリストと呼ばれる人々は、どうしてミニマリストと...

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アラカン主婦の霜月でした。

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